当社はこれまで、電力会社とともに山間部の送電設備メンテナンスの省人化と安全性の向上に向けて、ドローンを活用した鉄塔メンテナンス時の資材運搬の可能性について検討を進めてまいりました。
今般、電力会社に2022年5月に始動した新サービス「SkyLift Plus」(※1)を活用いただき、山間部にある作業現場にて、一斗缶を合計約1トン運搬いたしました。運搬は自動運転で行い、鉄塔付近への荷下ろしはホイストを使って非着陸にて行いました。
物流ドローン「SkyLift」を使って一斗缶を鉄塔付近へ運搬
■ 実施概要
日時 | 2022年7月20日(水)~7月22日(金)計3日間 |
場所 | 電力会社の鉄塔メンテナンス現場 |
運搬物 | 鉄塔用塗料の入った一斗缶 (3日間で約1トン) |
実施内容 | 物流ドローン『SkyLift』を用いた資材運搬 |
備考 | 運搬作業は、操縦者に加え、操縦補助者、監視者などを配置し安全対策を行った上で実施。 |
物流ドローン「SkyLift」を活用した一斗缶運搬の様子
一斗缶は特殊素材を使ったカーゴバッグに入れ、物流ドローンで運搬
■ 実施の背景
電力会社では、送電鉄塔のメンテナンスの際には、工具や塗料などの資機材を小型トラック等により運搬していますが、山地の現場は車両の通行が難しいため、作業員自らが荷物を担ぎ、山道を複数回往復して資機材を運搬しています。
当社の物流ドローン『SkyLift』は、最大30kgの資機材を運搬可能です。航空機開発のプロセスで培った技術が活用されており、GPS座標を用いた自動飛行に加え、狭隘な山地においても正確な垂直離着陸が可能な機能を有しています。電力会社では、『SkyLift』を山地の送電設備メンテナンス工事に活用することで、作業員の労働環境の改善や、運搬人工の削減などの効率化を実現できると考え、この度、活用いただく運びとなりました。
■ 物流ドローン「SkyLift」について
当社の開発した物流ドローン『SkyLift』は、1回の飛行で30kgの重量物の運搬が可能です。着陸せずにどこでも荷下ろしできるホイスト機能があるため、山間部等の地形的に自動車やクレーン、ヘリコプターの活用が難しい場所や、災害時で道路が使用できない場合等、高低差運搬を中心とした場所やシーンで活用いただけるのが大きな特徴です。
また、『SkyLift』のサイズは全⾧1.9m×全幅1.2m×全高1.0mとコンパクトのため、利用希望の場所までワンボックスカーで簡単に運搬が可能です。操作に関しても、タッチパネルのシンプルな操作で行先を設定するだけで、自動運転で重量物を運搬できます。
尚、国内ドローンメーカーとして、日本で初めて、航空・宇宙及び防衛分野の品質マネジメントシステム「JIS Q 9100:2016」認証を取得しており、安全で品質の高い機体を開発する環境で開発を行っております。
SkyDrive社製の物流ドローン『SkyLift』
(※1) 新サービス『SkyLift Plus』について:『SkyLift Plus』は、当社製物流ドローン『SkyLift』を用い、運用に関わる各種業務を当社がワンストップで実施し、お客様の現場での荷物運搬作業等を完工するサービスです。主な特長は以下の3つです。
- 現地調査・飛行ルート設計等を包括的に企画
- 国土交通省への飛行許可申請書類の作成・交渉代行
- SkyDriveが提携している経験豊富なパイロットを派遣
関連リリース:https://skydrive2020.com/archives/9406/
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