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豊田市、足助病院と災害時医療での活用に向けた実証実験を実施

豊田市、足助病院と災害時医療での活用に向けた実証実験を実施

 「空飛ぶクルマ」(※1)および「物流ドローン」を開発する株式会社SkyDrive(本社:愛知県豊田市、代表取締役CEO 福澤知浩、以下「SkyDrive」)は、JA愛知厚生連足助病院、豊田市と共同で、物流ドローン『SkyLift』を活用し、災害時に医療物資と食料品を空路で運搬する実証実験に成功したことをお知らせいたします。

物流ドローンで運搬した救援物資を取り出す様子
救援物資を載せた物流ドローンが豊田市足助地区の上空を飛行する様子

■実証実験実施の背景 
 地震、大雨といった自然災害が多い日本において、平時に防災に備えておくことは非常に重要です。災害が発生した場合に、迅速な対応を取ることができ、被害を抑えることにつながります。

 SkyDriveはこれまでも、物流ドローンの活用について、豊田市次世代航空モビリティ協業ネットワーク(※2)の活動の一環として、足助病院や豊田市と検討を重ねて参りました。

 この度、豊田市民の皆様の安全と地域の持続的な発展を目指し、足助地区での地震発生を想定し、足助病院主導のもと医療物資等を運搬する実証実験を実施する運びとなりました。

実証実験概要 
 愛知県豊田市の足助町にある香嵐渓は、美しい紅葉を見るために毎年多くの観光客が訪れる観光名所です。南北を山に囲まれ、足助川・巴川に挟まれているという立地特性があり、自然災害が起きた際に、橋が没落してしまうと孤立する恐れがあります。このような有事を想定し、当社の物流ドローン『SkyLift』を活用し、医療物資等を運搬する実証実験を実施いたしました。

実施日時

2022年12月19日(月) 14:00~14:30

飛行概要

飛行ルート:豊田市足助支所から、巴川対岸の香嵐渓広場まで

飛行距離 :約600m

飛行時間 : 5分10秒

輸送物資 :医療物資(医薬品・医療材料)、食料品等 約13kg

荷下ろし :着陸し医療物資等を荷下ろし

想定シナリオ

地震が発生。香嵐渓を囲う巴川に架かる橋が地震の影響で使用不可の状況に。香嵐渓において取り残され、不調を訴える観光客が発生するも、陸路では必要な物資を届けることができない。足助病院から届いた医療物資等を、物流ドローン『SkyLift』を活用して、豊田市足助支所から香嵐渓広場へ空路で運搬する。

実施体制

(主体)

株式会社 SkyDrive、JA愛知厚生連足助病院、豊田市

(協力)

株式会社三州足助公社、足助観光協会、足助警察署、

足助商工会青年部、巴川漁業協同組合

使用機体

サイズ    :全⾧1.9m×全幅1.2m×全高1.0m

プロペラ展開時:全⾧2.5m×全幅1.9m×全高1.0m

機体重量   :35kg

バッテリ重量 :20kg

最大ペイロード:30kg

最長飛行距離 :2km(1km往復の運用)

最大飛行速度 :36km/h(10m/s)

最大飛行時間 :9~15min(※積載重量による)

耐久環境 耐風:定常7m/s

気温:0℃ – 40℃

オプション    :ホイスト機構

※ホイスト使用時の最大ペイロード20kg

想定シナリオの通り救援物資を運搬する様子
実証実験概要図
実証実験に参加した皆さんで集合写真

■物流ドローン「SkyLift」について

 当社の開発する物流ドローン『SkyLift』は、1回の飛行で30kgの重量物の運搬が可能で、30kgの荷物を運搬すると9分程度、往復2km程度の飛行が可能です。また、着陸せずにどこでも荷下ろしできるホイスト機能があるため、山間部等の地形的に自動車やクレーン、ヘリコプターの活用が難しい場所や、災害時で道路が使用できない場合等、高低差運搬を中心とした場所やシーンで活用いただけるのが大きな特徴です。

 また、『SkyLift』のサイズは全⾧1.9m×全幅1.2m×全高1.0mとコンパクトのため、利用希望の場所までワンボックスカーで簡単に運搬が可能です。操作に関しても、タッチパネルのシンプルな操作で行先を設定するだけで、自動運転で重量物を運搬できます。

 尚、国内ドローンメーカーとして、日本で初めて、航空・宇宙及び防衛分野の品質マネジメントシステム「JIS Q 9100:2016」認証を取得しており(※3)、安全で品質の高い機体を開発する環境で開発を行っております。

 オリジナルのカーゴバッグと組み合わせることにより、航空局から塗料やガソリン等の危険物輸送の飛行許可をいただいた実績もございます。

SkyDrive社製の物流ドローン『SkyLift』

※1 空飛ぶクルマとは:明確な定義はないが、「電動」「自動(操縦)」「垂直離着陸」が一つのイメージ。諸外国では、eVTOL(Electric Vertical Take-Off and Landing aircraft)や UAM(Urban Air Mobility)とも呼ばれ、新たなモビリティとして世界各国で機体開発の取組がなされている。モビリティ分野の新たな動きとして、世界各国で空飛ぶクルマの開発が進んでおり、日本においても 2018 年から「空の移動革命に向けた官民協議会」が開催され、2030 年代の本格普及に向けたロードマップ(経済産業省・国土交通省)が制定されている。

引用元:国土交通省(令和 3 年 3 月付) https://www.mlit.go.jp/common/001400794.pdf

引用元:経済産業省(令和 4 年 3 月付)https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/air_mobility/pdf/008_01_02.pdf

※2 「豊田市次世代航空モビリティ協業ネットワーク」関連ページ:https://skydrive2020.com/archives/6733

※3 「JIS Q 9100:2016」認証取得に関する当社リリース:https://skydrive2020.com/archives/7679

■本件に関するお問い合わせ
株式会社SkyDrive
広報:https://skydrive2020.com/contact

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