Sorrells Clarissa (ソレス クラリサ)
カーゴドローン部 技術開発チーム 制御/シミュレーション担当
MITで航空宇宙工学の学士号を取得し2019年に卒業。研究分野は、制御理論と短距離離着陸(STOL)飛行機や空飛ぶ車などのラピッドプロトタイピング。在学中は、空飛ぶ車の試作品の設計・製作するプロジェクトやドローンを使って制御理論の概念を観察・理解するプロジェクトなどにも参画。卒業後は、MITACのインターンでMRJの検証と妥当性確認活動に従事。インターンシップでは、型式証明や、人を運ぶために設計された機体を市場に出すために必要なエンジニアリング要件について学ぶ。インターンシップ期間満了後、2020年2月SkyDriveに入社。
存在しない乗り物を開発する楽しさ、ワクワク感がここにはある。エアモビリティの最先端を作る仕事に携わりたい。
カーゴドローンの飛行制御アルゴリズムの開発支援では、難易度の高いチューニングや、解析・シミュレーションまで担当。
− 現在どのような業務をしていますか?
私はカーゴドローンチームで、飛行テストやシミュレーションを通じて飛行制御アルゴリズムの開発を支援しています。
飛行制御とは、ジョイスティックで信号を送信し、カーゴドローンを制御することを指します。
スティックを動かすとカーゴドローンがその方向に動くようにプログラミングするわけですが、一度プログラミングしたら、そのドローンが思い通りに飛行する様にアルゴリズムをチューニングしなければなりません。例えば、セルフレベリングモードでは、スティックを右に全開に動かしてから元に戻した際に、カーゴドローンが倒れてしまったり、倒れなくても機体が元に戻るのに時間がかかってしまったらチューニングが合っていないということになります。
更に、カーゴドローンは、貨物(25kg以上)を運ぶケースも考慮しなければなりません。貨物がある場合と無い場合では、異なるタイプの安定化が必要になるため、そう簡単には完成しません。何度も検証し、試行錯誤しながら、チューニング精度を上げていきます。
− 飛行制御アルゴリズム開発では、具体的にどのような作業を行っていますか?
カーゴドローンのシミュレーションを開発しています。例えば、特定の日に飛行試験を行うシミュレーションや、実際のシステムに損傷を与えることなく、故障を想定したケースを試験するシミュレーションなども行います。
もちろんアルゴリズム開発には、データ収集し、解析する仕事も含まれ、解析したデータは更にアルゴリズムの精度を上げるために活用します。更に、収集したデータは、シミュレーションにも活用しています。
私は、コンピュータから実際のシステムを忠実に再現できるようなカスタムシミュレーションの作成もお手伝いしています。
− どんな時にやりがいは感じますか?
最も貢献できているなと感じる時は、同僚の方が私が作ったドキュメントやコードを設計を使用して、機能が向上した時や、同僚の人の助けになった時、信用してくれて頼んでくれた時です。役に立ったとやりがいを感じます。
大学では友人と空飛ぶ車を設計・製作。新しいことに挑戦したり、存在しないものを想像したり作ったりすることが好きだった。
− 生い立ちを教えてください。
5歳までカリフォルニア州、大学までメリーランド州で過ごしました。
大学はMIT(マサチューセッツ工科大学)で分野は飛行機とロケットで、制御理論とSTOL飛行機や空飛ぶ車などの無人航空機のラピッドプロトタイピングでした。最終学年は航空機設計コースを受講しました。
− 大学では飛行機とロケットを学んでいたのですね。空飛ぶクルマの道に進むきっかけを教えてください。
子供の頃から、与えられた課題を解くための設計をすることが好きでした。
専攻分野とは別に、パッションプロジェクトとして2人の友人と小規模な空飛ぶ車を設計、製作をした経験があります。技術判断を行ったり、存在しない乗り物を開発したりするのはとても楽しく、そのワクワク感を仕事でも感じたいと思うようになりました。
2019年に無事、航空宇宙工学の学士号を取得し卒業後は、MITACでインターンとしてMRJの検証・検証活動に従事しました。
三菱航空機は初の国産航空機を開発していて、私もそのプロジェクトに関わることができました。やはり初めて作るものは面白いと感じますね。
まだその頃は具体的に自分が空飛ぶクルマに関わるとは思ってもいませんでしたが、インターンを終えて仕事を探していた時にたまたま先輩が、私のレジュメ(履歴書)に、大学時代の空飛ぶ車のプロジェクト経験が書いてあったことを見て、SkyDriveのことを教えてくれました。
そこから興味を持ち、SDの面接のときに大学のプロジェクトで行ったような製造や試験の現場が近い環境で働けることを知り、とても魅力を感じました。
− どのようにSky Dirveに連絡したのですか?
自分で直接連絡したのではなく、エージェントにSkyDriveに興味があるから紹介してほしいと仲介していただきました。
SkyDriveは斬新な企画が多い印象。画期的なことが楽しいと感じる私には、あっている会社
− 日本はどうですか?
2020年の1月の終わりに来日しました。日本で様々な場所へ旅行したいと思っていましたが、まさかこのような事態になるとは思わず(2021年2月現在)、まだ旅行には行けていません。
早く日本各地を旅できるようになることを心待ちにしています。
− 仕事以外の時間は、どのように過ごしていますか?
日本文化や日本語を勉強しつつも、他のアクティブなことも楽しんでいます。火曜日、金曜日はでジムに通い、休日は、絵を書いたりアメリカの友達とオンラインで話したりして過ごしています。
− 日本に来ることについて心配や不安はありましたか?
家族と長く離れることが今回初めてのことで、ホームシックになるかもと心配で・・週末には友達や家族とオンラインで話をしていて、今のところは大丈夫です。
不安なことといえば、日本の会社の組織で働くのが初めてだったので、日本に来る前に色々調べましたね。
例えば、日本での働き方についての記事をネットで見た時「日本は労働時間が長い」「真面目」「厳しい」などが書かれており、そこに馴染めるかわからなかったのと、そもそもそれが本当かどうかわからないですし笑 わからないことが不安だったのだと思います。実際は、思っていたよりもみなさんリラックスした感じで、厳しくないですし、いい環境にいさせてもらっていると感じています。
ちなみに、日本に来る前にネットで読んだ記事によると、「日本では女性はメガネをかけることやパンツスタイルが禁止されている。」と書いてありましたが、実際には違いました笑。やはり、行ってみて確かめないとわからないことは多くありますよね。
− SkyDriveに入社しようと思った決め手は何でしたか?
SkyDriveは斬新な企画が多い印象で、状況に関係なく画期的なことに取り組む方が楽しいと感じる私には、あっている会社だと感じました。
そして、大学時代に小型の空飛ぶ車を自作していたこともあり、元々エアモビリティプロジェクトに興味を持っていましたが、開発の現場で働けるということを聞き、更に興味を持ちました。
− 入社してからはどう思いますか?
SkyDriveに入社してからは、革新的なことをやっている会社だと確信しましたし、今後エアモビリティやカーゴードローンのプロジェクトをどのような方向に持っていきたいのかに興味を持っています。
開発の現場で働けることがSkyDrive を選んだポイントの一つでしたが、実際に飛行試験の実施やドローンの飛行練習など、期待した通りの働き方ができています
小規模だからこそ、全員と知り合いになりやすく、CEOやCTOなどとも気軽に会話できるところがいい
− クラリサさんからみた、 SkyDriveのメンバーについて教えてください。
社風は非常に勤勉で協調性があります。チームワークで仕事をしますから、とても重要だと考えています。仲間はとてもフレンドリーで、皆さんに歓迎されていてありがたいと感じています。
日本語が話せなくても、スポーツをしたり、ケーキを焼いたりと、同僚が誘ってくださり、一緒に楽しい時間を過ごしています。
SkyDriveには、昔の野球場を利用したテストフィールドがあり、昼食時には多くのメンバーが野球をします。グローブを持っていなくても借りて参加できるので、たまに参加します。
− 組織についてはいかがですか?
SkyDriveは小規模な会社なので、ここで働いている人全員と知り合いになりやすく、CEO、CTOなどの高い地位にある人たちと話ができます。
− CEOの福澤さんやCTOの岸さんとどんな話をしましたか?
岸さんとは、面接の際にお話しました。私の空飛ぶ車のプロジェクトをかっこいいし、その経験をSDで活かしていけるのではないか、とおっしゃってくださいました。福澤さんとは新入社員との1on1でお話しました。私が会社や仕事になじめているか気にかけてくださり、困ったときはいつでもサポートしますとおっしゃってくださいました。
− 仕事で意識していることについて教えてください
私はいつもチームで仕事をしているということを忘れないようにしています。
自分が貢献したことはすべて、一緒に仕事をしている全員に理解してもらわなければなりません。また、期限がなくても、常にタイムリーに価値ある貢献をすることを心がけるようにしています。
− SkyDriveの仲間について教えてください。
業務では、主に社長の福澤さんをはじめ、コーポレートや事業開発のメンバー、CTOの岸さんや技術のメンバーとも関わっています。皆さん、バリエーションに富んだバックグラウンドの方々で、これまでの経歴の中でたくさんの実績を積み上げてきているんだと、一緒に仕事をしていると感じる瞬間がたくさんあります。
− 今後はどんなキャリアを築きたいですか?
設計の博士号を取得して、自分の能力と知識を向上させ、より大きな影響力を持つ意思決定の手助けができるようになりたいです。
どんな形であれ、エアモビリティの最先端を作るお手伝いをしたいと思っています。また、異文化について学ぶことが好きで、他の言語を学びたいと思っています。スカイドライブに参画したことで、早く日本語を学びたいというモチベーションが生まれており、今後も目標に向かって突き進んでいきます。
候補者の方へ メッセージ
新しいことにチャレンジすることを恐れない人は、 SkyDriveで活躍してくれると思います。
旅行や配送などの実用化に向けた商用ドローンの市場はまだ始まったばかりで、多くのルールや技術がまだ確立されていません。
親切で理解力があり、創造的な発想ができる方と一緒に働きたいです。
お待ちしています!