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TEAM STORIES

チームストーリー

小出水 将太

エアモビリティ事業部 飛行試験チーム

航空専門学校を卒業後、国内航空会社に入社し旅客機の運航整備に従事。在職中に一等航空運航整備士(B777)を取得し、主要国内路線、アメリカ・ヨーロッパ路線を担当。2020年10月、株式会社SkyDriveに入社。

※2021年4月16日インタビュー時点の情報です。

空飛ぶクルマやドローン開発が未経験でもミッションを与えてくれる。 航空整備士の経験を活かして、新たな役割を作って活躍したい。

空飛ぶクルマやドローン開発で未経験だった私でも開発のミッションを与えてくれる。

− 現在どのような業務をしていますか?
エアモビリティ事業部 飛行試験チームに所属しています。安全性を持った空飛ぶクルマの開発を目指し、主に、スケールモデルの試作や飛行試験に使用する機体の製造、改修を行っています。では、どのように安全性を証明するか?ここが皆さんの気になるところだと思います。それは、航空局から型式証明といって航空法に基づき安全性において承認を得ることで、国の航空機レベルの安全性基準を満たしたことが証明されることになります。数年後、皆さんに安心して空飛ぶクルマに乗っていただけるよう、この証明を取得できるレベルの安全性を有した機体開発を行なっています。

− 具体的にどのように開発を進めるのでしょうか?
空飛ぶクルマの製造工程についてですが、まず小さいスケールモデルの試作品を作り、その後実際に人が乗る1分の1モデルを製造します。
スケールモデルの試作とは実際に作るものより小さいサイズで、様々な形やプロペラの配置やサイズ違いなどの試作機を作り、テスト飛行をさせて性能を確認し、基準をクリアした仕様のモデルを徐々にサイズを大きくしていき、最後に仕様に沿った1分の1モデルを完成させます。

− 今までのキャリアで、空飛ぶクルマやドローンなどの業界に関わってきたのでしょうか?
いえ、私は前職は航空機の整備士でしたので、空飛ぶクルマはおろか、ドローン開発についても未経験でした。

− 未経験だと難しい職場ではないでしょうか?はじめにどんな業務をするのでしょうか?
はい、自分でも難しいのではないかと感じており、正直大丈夫か不安でした(笑)2020年11月に入社して一番最初にやらせていただいたことは、15×15のサイズのドローンを作って、飛行させることでした。ドローン自体の作成までは1週間でできたましたが、その先の飛行部分がなかなか納得のいくクオリティに到達できません。もちろん先輩達は難なく作成できますが、初心者にとっては難しいものです。

このようなミッションを与えてくださった理由としては、例えばどのようにかじを切ったらどのような動きをするかなど、小さいサイズのドローンを通して理解できるようになることが目的です。これを理解していないと、当然ながら本物は作れないですよね。今もなお、ブラッシュアップさせることで、空飛ぶクルマ開発の練習させていただいています。

驚いたのは、私のような技術者だけではなく、広報や通訳、事業開発のメンバーも、空飛ぶクルマを理解するために一緒にドローン作りをしていることです。せっかく空飛ぶクルマの会社に入ったのですから、エンジニア以外も空飛ぶクルマを理解しようという方針で、皆さん楽しそうに作業されています。確かにそれぞれの現場で活きてくるのだろうと思うと、素晴らしい取り組みだと感じます。

前職は航空整備士。300~400人が搭乗する飛行機の整備は常にプレッシャーとの戦い。

− どのようなキャリアを積みましたか?
子供の頃から飛行機が好きで、空港に行くといつも屋上で飛行機に手を振っていました。手を振り替えしてくれたパイロットの顔は今でも記憶にあります。そしていつしか空を支える仕事をしたいと思い、航空整備の学校へ行きました。航空整備の学校を卒業後、新卒でANAの羽田整備部で旅客機の運航整備に4年間携わりました。

− 記憶に残るエピソードを教えてください。
2つあります。1つは航空整備士の資格を取得し、初めて自分の責任で安全点検を行った機体が安全に運行した時に、涙が出るほど嬉しく興奮したのを覚えています。
多い時では、1日朝3機、夜3機を担当し、1機体毎に、電源を入れてコンピュータのチェック〜機体チェックまで含めて40分という短時間で行う業務で、大変な集中力が必要な職場でした。この、300~400人が搭乗する飛行機の整備は常にプレッシャーとの戦いでしたが、飛行の安全を守り空の安全を支えていることはとても大きなやりがいでした。
担当した機体が飛行中に緊急着陸や引き返してきたりなど大きな不具合が一度もなくお客様を目的地までお運びすることが出来たことは、少しだけ誇りに思います。

もう一つは、出発する飛行機を手を振って見送る側となり飛行機の窓から笑顔で手を振りかえしてくる小さな子供を見て私も元気をもらっていたことです。自分も子供の頃にいい影響をいただいたので、今度は自分が飛行機に興味を持ってくれる子供に夢を与えることができたら嬉しいと感じていました。

− 前職のキャリアを通して、SkyDriveではどのようなスタンスで仕事をしていますか?
今はまだお客さんを乗せて飛行することはできませんが、将来乗る人たちの笑顔を思い浮かべながら機体開発をしています。やっぱり、お客さんが乗って笑顔になれる機体を作りたいですよね。モビリティにとって安全は前提条件です。安全に安心して乗れる機体の開発、そしてそれを開発する私たちもケガしない!ケガさせない!それがすべてだと思います。

航空整備士であったスキルを活かし、空飛ぶクルマの整備士として活躍したい。

− 仕事で大事にしていることはありますか?
やはり安全であることです。もちろん開発をしているため失敗はつきもので、試作機の試験中に予期せぬことが起こったりなどももちろんありますが、作業者がけがをするような事故は絶対に起こしてはいけないと思っています。前職の経験を生かし安全性を担保できるような体制作りを推進していきたいです。

− 未来をどう描いていますか?
世界中の空に私たちが開発した機体が飛び回ってる未来を夢見ており、その中で、空飛ぶクルマの整備士として活躍したいと考えています。そのためにもSkyDriveでは整備マニュアルの作成や整備士資格の制定などに関われたらと。
近い将来、私が開発に関わった空飛ぶクルマが人を乗せ運航し、それをまた自分が整備する。そんな日々が来るといいなと考えています。

候補者の方へ メッセージ

同じ夢を持った人と一緒に、新しいモビリティ開発を通して、新しい未来を作っていきたいと考えています。
ぜひ、一緒に未来を作っていきましょう!