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TEAM STORIES

チームストーリー

H.S.

エアモビリティ事業部 事業開発担当

神戸大学国際文化学部を卒業。総合商社に入社し、人事総務部にて採用、自動車部門にて関係会社管理、船舶部門にて造船プロジェクトなどを担当。その後、国際協力NGOにてザンビアで事務所を設立し、駐在員として事務所のマネジメントや事業立ち上げに従事。2020年11月、SkyDriveに入社。

※2021年5月27日インタビュー時点の情報です。

シンプルに、社会をより良くしたい。 人がHappyと感じられる社会を、ビジネスの力で作りたい

ゼロから作っていくわくわく感。答えが用意されていないという難しさを越えていくことにやりがいがある

− 現在どのような業務をしていますか?
エアモビリティ事業部で事業開発を担当しています。事業部のミッションは、空飛ぶクルマの社会実装、要は実用化です。例えば、空飛ぶクルマ事業に関心のある企業や自治体との協議をし、どうすれば空飛ぶクルマの社会実装が実現するか、仮説を立て検証をします。誰が乗るのか、誰に売るのか、どんなビジネスモデルにするのか、パートナーシップはどうするかなど、データ収集や調査もしながら、サービス設計をします。

将来的には、空飛ぶクルマがエアタクシーとして活用される世界を思い描いています。ただ、初期的には、気軽に乗れる地上のタクシーとは世界観が違い、価格面、社会受容性が不十分だと想定しており、社会実装における工夫が必要です。市民に受け入れられるには、社会実装における工夫が必要です。そこで、例えば初めは富裕層や新しい物に関心の高い層を対象とした業界で活用し、社会受容性を高めていくというアプローチがありえると考えています。また、自治体からは、高齢化、過疎化、労働者不足などの課題が加速することを見据えて、将来的に運送や交通に使いたいとお話をいただくこともあります。そのような業界・自治体と協力して、遊覧飛行や眺めを楽しむ観光用途から空飛ぶクルマの導入が考えられると思っています。

− 個人所有できるようになるのでしょうか?
もちろん、個人所有も検討には入っていますが、今はタクシーのように、所有でなく利用料を支払う形を第一に考えて、受け入れられることを第一に考えています。
どのような進め方をして、いつどのような使い方をされるのか?それを知りたい方は非常に多いと思います。しかしながら、マーケットクリエティブの産業なので、不確実要素は多く、事業戦略を策定する上でも、意思を込めた変更が度々あり、確実にいつからとお伝えするのは難しいですね。一方で、大袈裟に言えば未来を創るってこういうことなのかなぁと思い、それは面白く感じますね。

− 仕事で意識していることはありますか?
空飛ぶクルマは、ゼロからイチを生み出すフェーズにあると認識しています。マニュアルや決まったプロセス、「普通」がない状態です。自分の頭であれこれ考えること・分からないことは人に聞くこと・仮説検証のため人と会話することが重要であると感じています。そしてとにかく動くことです。
いかにアイディアを膨らませられるか、既存のプロダクトが普及した過程から学べるエッセンスはないか、などを意識しています。

− どんなことに仕事のやりがいを感じますか?
仕事のやりがいは、ビジネスモデルが確立されておらず、ゼロから作っていくわくわく感ですね。答えが用意されていない分、難しさを感じることもありますが、それを越えていくことにやりがいがあると思います。

将来の夢は「世界を平和にする」。トーゴに訪問し、世界平和をビジネスで実現したいと考えるように。

− どんな幼少期でしたか?
子供の頃は一つのことに集中すると、他のことが頭に入ってこないタイプでした。
子どもの頃は目立つことが好きで、小学校では児童会長を務め、中学校では学級委員や生徒会に所属していました。変わったことや人に興味を持つタイプで、周囲から敬遠されているクラスメートにあえて話しかけるような子でした笑
大学に入ってからも、留学生支援・交流サークルに所属したり、文化人類学を学んだり、トーゴ共和国へ行ったりしましたが、それは自分と異なる世界への憧れがあったのだと思います。

− 「将来の夢」はありましたか?
小学生の頃、テレビ番組を通じて開発途上国や紛争地域の子どもたちが置かれている状況を知って以来、将来の夢は「世界を平和にする」でした。そんなことから、学生時代にボランティア活動を志願し、アフリカのトーゴ共和国を訪れたのです。途上国の人々を助けたいと思って訪問しましたが、「人々が意外と普通に生きている」ことを知り、断片的な情報から「途上国の人々を助けたい」と一方的に思っていた自分をおこがましく思ったんですね。
このことがきっかけで、「助けたい」ではなく「普通に関わりたい」「Win-Winの関係を築きたい」、その方法の一つはビジネスなのでは、と考えるようになりました。

− アフリカのトーゴを訪問したときのことについて教えてください。
トーゴは大学4年生の時に行きました。現地では、孤児院で勉強を教え、ひたすら子どもと遊ぶ、というボランティアをしていました。そこでアフリカに住みたいと思うくらい良いと思った理由は色々あります。空気感や人の感じ。自分が飾らずにいられる。人がオープン。そういう人たちといると、自分も飾らずいられるということが自分の中で幸せだと感じました。食も気に入りましたし、小さい子どもからおじいちゃんおばあちゃんまでダンスをする文化。考えるだけで自由でいいですよね。そこに住んで働きたいとずっと思っていました。なので、実は、日本で就職活動をする気もなかったんですよね。ただ、一度だけ就活フェアに参加した時に総合商社のブースで、採用担当者に声をかけられて。総合商社ならいつかはアフリカに行けるチャンスがあるんじゃない?と言われたことがきっかけで、そんな選択肢もあるのだと思い、総合商社へ進もうと決意しました。

新卒で入社した総合商社では、主に海外のプロジェクトに参画

− 大卒後のキャリアについて教えてください。
アフリカ案件に携われるかも?という期待を胸に、新卒で三井物産に入社しました。結論、アフリカにはいけませんでしたが、内容の濃い5年間を過ごしました。
1年目は人事。2〜3年目は、自動車部で関係会社管理を担当しました。関係会社(ロシア、フランス、中国)の業績や状況を本社に報告する定型業務に加え、時には他社に持ち分を売却したり、関係会社の監査対応で社内規程を整えたりと、管理・報告にとどまらない経験をさせていただきました。

− 自動車部で学んだことはありましたか?
海外の関係会社の工場を視察した際、反応の薄さを指摘されたことがきっかけで色々学びました。
苦労して工場の5Sや従業員の指導を行ってきた日系メーカーからの駐在者から「商社パーソンなら、褒めるとか、もっと言うことあるだろう」と叱られたり、同じ案件で、本社から「もっと現場とコミュニケーションを取るように」と指導をいただいたり、そのようなことから私なりに反省して、三井物産からの駐在者にほぼ毎日連絡を取るようにするなど努力をしたつもりでした。すると、駐在者から「こっちは忙しいのに、いちいち対応していられない」と電話口で大声で叱られる始末に笑。どうしたらいいのー!?という感じでしたね。ただ、この経験があって、お客さんあっての商社、ということを実感し、社内外問わず周囲の人にいかに気持ちよく働いてもらうか、相手の立場・状況・気持ちをより意識するようになりました。

− 4〜5年目はどのような業務でしたか?
船舶部でLNG(都市ガスの主原料である液化天然ガス)の運搬船建造プロジェクトで、他社と協業してLNGを運搬する船を作るというプロジェクトを担当しました。船を造る会社、保有する会社、運航する会社、運搬するLNGの持ち主など、多くのステークホルダーと仕事を共にしました。造船中は様々な交渉事やトラブルが発生するのですが、契約書をどう解釈して、費用負担や対応などをどうするかを都度解決していくという、常に問題解決をしていく業務でとても刺激的でした。
更に、船舶部は週2~3の会食や関係性がビジネスに強く影響するという文化で自動車部とは異なり大変驚きました。会食を含む日頃の関係構築の積み重ねが重視される文化。そういう世界もあるんだなぁと笑

アフリカへの想いが強まり、NGOに転職。ザンビア事務所、事業立ち上げリーダーに。

− その後どうして転職しようと思ったのですか?
アフリカに関わるビジネスがしたい、アフリカに駐在したいと思い三井物産に入社しましたが、気がつくと5年。このままいくと、三井物産にいてもアフリカで関われるのがいつになるかわからない状況で、アフリカへの想いが強まっていました。学生時代のトーゴでの経験から、アフリカへの関わり方は「支援ではなくビジネスが良い」と考えていましたが、その仮説を検証しないままだったため、NGOで働くことで違う発見があるのでは、と思い、アフリカで活動するNGOへ転職することにしました。

− NGOではどのような活動をしていましたか?
私が入職したのは、10年程スーダンで活動している医療・保健分野の団体です。
2018年に入職した時は、スーダンにしか拠点がなく、私は、団体として初となるザンビア事務所の立ち上げ、事業立ち上げリーダーを任されました。ザンビアで法人登記からスタート。現地の保健省(日本の厚労省)と協議をしながら複数の地域を回って保健分野でどの地域にどんな需要があるのか調査しました。最終的には、マザーシェルターの建設(ハード面の支援)と住民保健ボランティアの育成(ソフト面の支援)を行うことを決定しました。特に田舎にある小さな診療所には泊まるスペースがなく、陣痛が始まってから自宅から診療所まで3時間かけて歩く妊婦も少なくありません。その間に体調が悪くなったり、道中で出産するケースが多発しており、安全なお産が課題となっていました。マザーシェルターは、そのような事故を減らすため、妊婦さんの出産予定日が近づいたら、診療所の近くで宿泊できる施設です。村のお母さんや赤ちゃんを守る仕事に、とてもやりがいを感じていました。

− どんなことに苦労しましたか?
団体内にザンビアの知見を持つ人間がおらず、分からないことだらけで、他団体の方々に教えを請うたり、ザンビア当局に国際電話で問い合わせたりと苦労しましたが、おかげでゼロからイチを、手探りで作っていく胆力や行動力が養われたと思います。

もう一つ。バックグラウンドが多様で、仕事の進め方がそれぞれ全く異なる日本人職員をまとめるのに苦労しました。その時年齢が30歳でしたので、同じチームに60歳超えのベテランもいれば、同年代もいましたが、何より各自の価値観や「普通」が違って、決断を下すとき、精神的に少ししんどかったと思います。各職員の意見を可能な限り尊重したつもりでしたが、時には全員と合意できずとも勇気を持って決断を下さなくてはならない場面もあることを学びました。

最終的には、どの仕事がワクワクするか?という観点で、世にないものを生み出すことができるSkyDriveに

− とてもやりがいのある仕事ですね。なぜ、退職してSkyDriveに入社したのでしょうか?
2020年3末にCOVID19が世界中に広がり始めた頃、後ろ髪を惹かれる思いで、引き揚げてきました。
少し時間があったので、色々考えていましたが、ザンビアに駐在して、アフリカの関わり方って広いなということに気づけたのです。年配の人がザンビアにきて活動している人を見て、アフリカに行くタイミングは今じゃなくていいんだと。今はもっとスキルをつけて、自分のできる能力を高めたい。自分の市場価値を高めたい。そう思い、エージェントに登録しました。
SkyDriveは、紹介されたうちの1社で、世にないものを生み出すというところに気持ちが惹かれました。
振り返ると、三井物産では当時やっていた仕事は面白かったと思っていて、その面影を追っていたところはあったと思います。NGOでも新しい事業を作るという仕事だったので通じる部分はあると思いますが、また新たに事業開発をやりたいという気持ちが出てきていました。商社と比較すると、SkyDriveでは、自分のアイデアが事業に直結する可能性がより高いと思います。その点においては非常にワクワクしました。
最終的には、どの仕事がワクワクするか?という観点で、SkyDriveに決めました。

− なぜ、大企業ではなく、ベンチャーを選んだのでしょうか?
空飛ぶクルマという新しいものを世に送り出していくという貴重な経験ができるとともに、会社が急速に成長するフェーズを体感できることは、ベンチャーならではと感じます。そして、バックグラウンドが多様でメンバーの色々な個性に出会えることも非常に楽しみでした。

− SkyDriveの入社前のイメージと、入社後のギャップはありますか?
スタートアップというイメージを持って入社しましたが、組織体制や福利厚生など、会社としてのベースが意外と整っていて驚きました。
あとは福澤さん(CEO)との距離が予想以上に近いことが驚きましたね。社員が福澤さんに言ったちょっとした一言を気にかけてくださったりするので、意見が反映されやすいなと感じます。

− 今愛知に住んでいますよね?いかがですか?
出身は久留米市で大学は神戸、就職後は東京、ということで、愛知には全く住んだことがありませんでした。
実際に住んでみると、愛知はいいですよ笑。緑が多くて、通勤路がドライブ気分で、楽しいです。お休みの日は、一人でドライブが多いですね。コロナのことがあるので、人が集まる場所には行けないので、海辺とか、滝とか、人があまり集まらなそうなところへ行きます。今はとにかく運転しているのが楽しいのですが、最近クロスバイクを買ったので、今後はCO2を排出する車ではなく、クロスバイクを活用してみたいです
仕事終わりは、たまに4、5人くらいで集まって、同僚の家へご飯を食べに行ったり、近くの居酒屋に行ったりと、仲良くワイワイやっています。バレンタインの時は、社内の女性が家に集まってお菓子作りをするなど、とにかく仲がよく、楽しく過ごしています。

 

SkyDriveでは、事業開発のプロとして空飛ぶクルマの社会実装を成し遂げたい

− 今後はどんなキャリアを築きたいですか?
私の中の軸として、ビジネスを通じて社会や人が抱える課題を解決していきたい。それを実現するために必要な力(スキルやネットワーク)を着実に身に付けていきたいと考えており、それが今SkyDriveで実現したいキャリアです。
具体的には、事業開発のプロとして貢献したいと思っています。有人機の事業開発にいますが、今後は無人機も担当することになりましたので、仕事の幅は広がり、やりたいことも増えています。まずは、今のミッションである、空飛ぶクルマの社会実装を成し遂げること。移動に困っている人たち、山間部の高齢者など、そういった交通に不便を感じている方々が比較的安価で空飛ぶクルマを日常的に使える世の中を作りたいと考えています。そして、いつか、アフリカの道路状況が悪い地域に空飛ぶクルマを導入できたらなぁというのは、私の密かな野望です笑

シンプルに、社会をより良くしたいというのが根底にありますね。人がHappyと感じられること(幸福感?)が私にとってとても大切なことで。人の痛み・困難・不便さを取り除いたり和らげたりすることを、をビジネスの力で持続可能にするということが私にとっては大事な信念となっています。

候補者の方へ メッセージ

答えが用意されていない課題に対し自分なりの仮説を作り、情報収集や人との議論を通じて解を見つけていくことができる人や、自分と異なる考え方や振る舞いをする人を理解し、柔軟に対応できる人は、即戦力となると思い、ぜひ一緒にお仕事したいです!

そして、考えることが好きな人、行動力がある人、突破力がある人、やり抜くことができる人、このような方々はSkyDriveに向いていると思います。

ご応募、お待ちしております!